「国産革靴 名靴履き比べ Free Fitting」 イベント開催!!
靴をつくるためには、靴の形状を生み出す「木型」が必要です。その木型はサイズごとに用意されていて、各靴メーカーではそれらの木型を使って、靴づくりが行われています。
この木型、各メーカーは独自のノウハウや経験値、または各メーカーの靴のつくり方などを加味した、それぞれオリジナルの木型を使っています。日本の製靴産業においては、日本工業規格(JIS)が定めた足長や足幅(足囲)などの寸法のバリエーションが共有されていて、それをもとに各サイズの木型がつくられ、靴として展開されています。例えば「25cm、EE」といった表示はそれを表しています。
その一方で、このJISの寸法は、あくまで足の長さと、ボール部(足の親指基部の関節と、足の小指基部の関節)の間隔についての表示で、足全体の形状を反映した数値とはいえません。それぞれの靴メーカーの木型においては、足長と足幅(とその周囲の足囲)以外の部分については、各メーカーの裁量で決められて形になっています。その形状の導き方には各メーカーの靴づくり、木型づくりのノウハウや考え方が反映していて、各メーカーの個性となっているのです。
各メーカーが独自の木型づくりや靴づくりを追求することで、日本の靴、ジャパンメイド・シューズは全体的に高い品質を実現してきました。ただ、その結果としてそれぞれの靴そして木型の個性が強まって、靴を選ぶ側にとっては、どの靴が自分にとって合うのか、わかりにくくなっていることも事実です。比較しようにも、靴店や靴売り場の店頭などではかなり限られてしまいます。購入するかどうかわからない靴をいくつも試すことは、人目が気になるところもあります。
そこで、今回ジャパンメイド・シューズを担う靴メーカー各社と協力し、革靴を試しばきする機会を設けました。さらに、靴メーカー各社が参加している全日本革靴工業協同組合連合会が開発した「サイズ基準靴」も、併せて揃えます。このサイズ基準靴は、日本人の足のデータをもとに開発された「基準木型」を使い、さらに10種類の足長と6種類の足幅・足囲のバリエーション、計60サイズの靴になります。
例えばサイズ基準靴の中から自身の足に合った靴を選び、そのはき心地をもとに、各社の靴を試すことで、靴のフィッティングについて理解が深まります。サイズや「足に合う」という感覚も、こうした経験によって、より明らかになるかもしれません。
日本人の足やライフスタイルに合う、そしてなにより日本人に「似合う」靴を追求してきたジャパンメイド・シューズ。その魅力をしっかり味わっていただくとともに、より足に合った革靴をご体験いただくことで、革靴への関心を改めて高めていきたい。この「国産革靴 名靴履き比べ Free Fitting」がそのきっかけとなればと考えています。
●イベント名
「国産革靴 名靴履き比べ Free Fitting」
靴磨き選手権大会2024 Final Round(大阪)の同会場内においてジョイント開催
日時:
11月9日(土) 11:00〜19:00
11月10日(日) 11:00〜18:00
会場:
阪急うめだ本店 阪急うめだホール 9F
https://website.hankyu-dept.co.jp/umeda-hall/index.html
参加ブランド:
ORIENTAL / 三陽山長 / SCOTCH GRAIN / THE BOOTS MATERIAL TOKYO / Bellagio / Perfetto / 和創良靴 (五十音順)